30代はキャリアに焦る時、その本当の転職事情とは
現状に満足していない意識の高さ
30代というと世間では一定の経験を積んできた社会人として見られます。また給与も生活には困らない程度には稼げるようにもなっているはずです。ちなみに30代の平均年収は450万円だといわれています。結婚を視野に入れだすのも30代前半からです。そんな年になぜ転職をしたいと思うのか。調べてみました。主な理由は以下の通りです。
- 会社の将来性が不安
- 他にやってみたいことがある
- 給与に不満がある
- 専門知識、スキルを身に着けたい
- 残業が多い、休日が少ない
あなたにも共感できるものが多いのではないでしょうか。会社の将来性に不安があることや、スキルを身に着けたいというのは少なくとも5年以上のサラリーマン経験を通して培われた直感なのでしょう。確かに将来性が見えず、不安になる職場や企業は存在します。
またほかにやってみたいことがあるというのもとても素直な理由であり、エネルギーを感じます。熱量をもって仕事ができることの方が出世もしやすく、稼ぎも良くなるという話もあります。
給与や残業、休日の少なさなどに関しては、30代だからこそ強く考えるポイントであるといえます。自社での働き方も分かってきた頃に将来を考えると、いつまでもこんな働き方なのだろうかと悩むこともあるでしょう。また、結婚が絡めばあなたの給料はあなただけの問題ではなくなります。その点でも第二のフェーズへのステップアップを目指す人が多いようです。
共通しているのは、皆さん現状を打破したいという向上心を持っての転職が多いということです。
このままでは苦しいという意見も
また、それ以外にも職場に馴染めず苦しいという理由や、激務が続くと思うと今すぐにでも辞めたい。また30代の特徴としてご両親がご年配になられており、家業を継ぐために辞めるという方も少数ですがいらっしゃるようです。
転職する理由は20代と比較すると、ただ苦しいから闇雲に辞めたいというよりも現状を把握した上での現実的な転職が多いようです。
30代の転職を成功させる為にできること
転職成功のカギは過去の経験
ここからは30代が転職を成功させるためのポイントをお話していきます。分かりやすくするために20代の転職と比較していきたいと思います。簡単にいうと20代になくて30代にあるものとはなにかというお話です。まず挙げられるのは、社会人歴の長さです。それはつまりスキルがあることを意味します。
一概にはいえませんがあなたにも後輩や部下がいると思います。彼らよりもできる仕事は多いはずです。その「できる」ことがあなたがアピールするべき武器となります。
その武器は出来るだけ数値に置き換えて客観的にわかるようにすると尚良いです。面接官などに伝える際に面接官は普段のあなたのことは当然知りません。その為、初対面の面接官に対して数字で分かりやすく伝えることが大切です。
さらに転職の成功率をあげるために
ここからはさらに具体的なすぐに出来る方法を添えた成功率をあげるための項目を説明していきます。
資格やスキルを棚卸する
前にもお話したようにあなたの武器がわかったら、そこで終わりにしてはいけません。さらに具体的に細分化して考えていきます。
例えば、会議資料を作るのが早いことが武器だった場合は会議資料を作るまでの過程を整理してみます。するといくつかの行程に分かれるはずです。
その状態でそれぞれの段階において、自分がどんなことを意識しているのかを明確にしていくのです。すると、面接時にアピールする際、「会議資料の作成が速いです」だけで終わらずに「私はリサーチが得意で情報整理に力を入れている為、会議資料の作成が人よりも得意です」と理由付けして伝えることができます。その際数字が使えると説得力がさらに増します。
面接は新卒採用とは別物と知っておく
ご存知かとは思いますが、中途採用の面接と新卒採用での面接では着眼点がそもそも違います。新卒採用ではポテンシャルや人柄なども重視されますが、中途採用はさらにそこに結果が求められます。その為、細かなことでも結果と呼べるもの、周囲の役に立ったことなどを掘り下げて、面接では役に立つ人材ということを強くアピールしましょう。
また面接中に軸がぶれないようにすることも大切です。自身の過去からどのような働き方がしたいのかきちんと整理して面接に臨みましょう。