転職を成功させるなら時期を見極めることに関しても重要になる

転職と時期について

年度の終わりには求人案件が増える傾向に

転職は人生にとって非常に大きな決断になりますから、転職前にできるだけ最高の準備を行っていきたいものです。自分の転職しようと思っている業種の動向を調査するなど、転職に関する努力はいろいろありますが、「時期を見極めること」も重要になります。

これまで企業で職務経験があると分かる方も多いと思われますが、3～4月や9月～10月はいかなる企業でも人の入れ替えが多いです。これは3～4月や9～10月が年度の切り替え時期であることが大きく関係しています。年度が切り替わる時期になると契約が満了して退職していく人も多いですし、このタイミングでいろいろな事業に着手していく企業も増えるので、その分新しい人手が必要になってくるのです。

そのため、切り替え時期を見計らって転職活動を行うことができれば、多くの求人が存在する中で活動することができます。

倍率が高くなる可能性がある点は注意

一方で、転職時期を見極めて活動を開始してもメリットばかりということではありません。入れ替わりの時期に求人案件が増えるのは転職を考えている人はみんな知っていますので、当然一つ一つの求人に対する倍率も高まってきます。

「転職しやすさを重視して求人が多い時期を狙ったけど、結局倍率が高くてなかなか上手くいなかない」ということになりますので、時期を選べば大丈夫という風に安心するのは厳禁です。いくら倍率が高くても中途採用の枠自体が小さい企業は、切り替え時期でないと中途採用を募ることのない場合もざらにありますから、これに関しては仕方のないことかもしれません。

とはいえ、「倍率が高いから転職が上手くいかなくてもしょうがない」ということを転職活動において言ってはいられません。どうしても転職したい職種がある場合は、必ず転職活動の準備を行うようにしましょう。転職に関する情報収集を本気で行う場合は、切り替え時期の3ヶ月前くらいからいろいろなことを調べておく必要があります。

これに加えて、転職を目指している業種に役立つ資格やスキルの習得を目指していくことも選択肢です。資格取得に時間がかかる場合は、もっと転職活動を前倒しにしていくことが求められます。

「立つ鳥跡を濁す」ではNG

また、いくら転職するからといって古巣となる企業に対して非礼になるような退職を行うのはおすすめできません。転職を行う以上は現在働いている企業に何らかの不満を持っているかもしれませんが、劣悪すぎる環境に置かれてどうしようもないというわけでないなら、円満に退職できる時期も見極めなければなりません。

一番まずいケースは繁忙期になって退職しようとするケースです。切り替え時期の前に繁忙期になる企業もありますから、その場合は退職をするタイミングに関してもよく考えて転職活動前の準備を行う必要があります。

これまでのキャリアや年齢によって転職の形は変わる

以上のように、時期を見極めれば転職の幅がより広がることが分かります。しかし、転職できるかについては自分が転職先に有望な人材であるとアピールできるかによりますので、時期だけを考えて転職活動を行うのは言うまでもなく本末転倒です。

これまで自分が残してきたキャリア、現在の年齢などである程度の判断基準はありますので、自分にとって転職ができると思える業種や企業を絞り込んでいくことが求められるでしょう。また、未経験の業種に飛び込もうとしている場合はかなりのリスクがあります。「未経験でも歓迎」と求人に記載している企業であっても、実際にはある程度業種に関する経験がある人を優先するケースがあります。

そのため、「もし希望している業種に転職することができなかったら」というケースに関してもしっかりと考慮している場合のみ、転職活動を行うようにしましょう。