履歴書の役割を考える
履歴書は武器である
転職を成功させるためには、魅力的な履歴書の存在が必要不可欠です。では、魅力的な履歴書とはどのようなものなのでしょうか?
それを知る前に、まずは知っておかなければいけないことがあります。それが、履歴書の役割です。多くの人は、あまりこの部分を重視していません。しかし、立場を変えて企業側に立ってみると、履歴書は決して軽いものではないということが分かります。なぜなら、書類選考の場合にはその書類しか判断材料が存在しないからです。つまり、この段階では企業とあなたとつなぐ唯一のものだといえます。
履歴書の役割は、多くの人が考えているほど、単純なものではありません。求職者にとって、履歴書とは大きな武器の一つなのです。履歴書を作成するときには、そのことを念頭に置いておく必要があります。
履歴書はただの情報ではない
履歴書は、これまでの自分の歩みを情報化したもの、といった風に考えている人がいます。確かに、そういった一面もあります。どのような資格を保有していて、今までにどのような業務に関わってきたのかを知ってもらうという部分では、その解釈でも問題ないかもしれません。
しかし、せっかくの武器をこのような情報の羅列だけで終わられるのは、あまりにももったいないといえます。では、ただの情報で終わらせないためには、どうすればいいのでしょうか?大切になってくるのが、情報にプラスアルファの価値をつけるという点です。例えば、職歴を記載する時に従事してきた業務内容と携わっていた期間だけを記入している人がいます。そこで、終わってしまっては他者との差別化はできません。
そこで、大切になってくるのが記入した職歴により、何を学んできたのか?という部分と、それをどのような形で生かしていけるのか?という点です。このような情報を付け加えることによって、他者との差別化が図れます。また、入社後のイメージを持っているというアピールにもつながるので、人事担当者にもいい印象を持ってもらえる可能性が高くなるのです。
成功に導く履歴書の書き方とは?
履歴書はプレゼン資料
履歴書は、求職者にとって大きな武器であると紹介してきました。求職者は、企業に対して自分を売り込んでいかなければいけません。つまり、自分という商品を選んでもらう必要があるということ。そういった側面から見ると、履歴書というのは一つのプレゼン資料でもあるといえます。プレゼン資料を作成する時には、相手にゴールが伝わるように細かく作成する必要があります。
何が強みで、弱点はどこか?そして、弱点を克服するためにどのような作戦を考えているのか?これらのことを明確にしておく必要があります。実は、履歴書もこれと同じなのです。自分という商品を最大限にアピールできる資料。それが履歴書なのだということを忘れずに作成するように心がけて下さい。
情報の羅列で終わらない履歴書とは?
情報の羅列だけで終わらない履歴書には、これまでの情報と現段階の状況、そして、未来が記されています。
多くの履歴書は、これまでの情報と現段階の状況しか記されていません。だからこそ、未来を感じさせる部分が重要となってくるのです。人事担当者は、同じような履歴書をいくつも見てきています。もし、その中で今まで見てきたものと違う履歴書があれば、その履歴書を書いた人物と会ってみたいと感じるはずです。
会ってみたいと感じさせることができれば、その履歴書は役割を果たしたことになります。この大切な役割を果たすのが履歴書だということを理解して、読み手をイメージした履歴書を作成するようにしましょう。
履歴書は、自分という商品を売り込むための重要な資料。そのことを忘れずに、プレゼン資料を作成するように、明確な目的を設定して作成することこそが、転職活動を成功に導いていくためには大切になってくるのです。