年収ダウンでも成功といえる転職をするには長期的で広い視野が鍵

年収ダウンでも成功といえる転職をするには長期的で広い視野が鍵

転職で気になるのは年収アップ?それとも?

「成功」の定義が多様化し年収にこだわらない転職も

転職をするとき、今よりもよい条件のところに行くというのは、誰もが当然のこととして目標に掲げます。しかし、よい条件には個人差があるものです。自分ならではの生き方を真剣に考えはじめてからの転職には「成功」の意味が多様になっていく傾向にあるでしょう。

転職時に給与面での考慮がされるスキルや経験が多ければ多いほど、転職後の給与増が見込めます。同業種で、更に条件のよい企業への転職などは、年収アップというケースが多いようです。

もちろん、幅広い業務をこなしていた経験のうち、一番得意なものだけを専業で行う場合は、キャリアチェンジとなる異業種への転職であっても、即戦力採用となり、年収アップも見込めるでしょう。

けれども、通常は、異業種への転職という場合は、年収ダウンになることもあり得ます。これまでのスキルのうち使えそうなものが提示できたとしても、全てのスキルが使えるわけではないからです。

年収アップにこだわらない転職とは?

年収がダウンしたとしても決断したい転職のケースをみていきましょう。

お金に換算できない経験が積める

自分が以前からやってみたかった業種への転職は、年収がダウンするとしても、成功が見込める転職といえるでしょう。更なる異業種への転職が見込めるかもしれません。その足掛かりになる経験が積めるとしたら、それはお金には換算できない貴重な体験です。年収そのものより、転職によって得られる経験が「今後の展開にどれだけ必要か?」という視点を持つようにするとよいでしょう。

プラスアルファのスキルを得られる

これまでの経験にプラスアルファのスキルを得られる場合は、転職後に一時的に年収がダウンするとしても、将来性がある転職といえるでしょう。例えば、店舗での販売をしてきた経験をもとにオンラインショッピングなどEC業界への転職をした場合。これまでの接客スキルが全て生かされるわけではないので、一時的には年収ダウンとなる可能性はあります。

けれども、商品説明や顧客のニーズに対応する柔軟な姿勢などの経験を生かして今後の発展に期待することはできるでしょう。

年収ダウン転職に必要な長期的で広い視野の持ち方

過去の整理と未来への展望

年収ダウンでも成功と思えるような転職をしたいなら、これまでの仕事で培ってきたスキルを整理して分類する作業をより念入りにしましょう。自分の適性を客観的に見つめるために、転職エージェントの力を借りることも考えましょう。

次に、自分が求めるライフスタイルについても深く考えましょう。もし、今の仕事に就業してから結婚したり子どもが増えたりといったライフイベントがあった場合は、人生の価値観を根底から見直してみましょう。

配偶者と一緒に語らうことも大事かもしれません。ワークライフバランスといった「どれだけ仕事に没頭したいか?」「プライベートの充実をどの程度求めたいのか?」といったことも再度考えてみるとよいかもしれません。

過去をきちんと整理できたら、その過去から、未来への展望を探ってみましょう。自分のできることの中で、自分が本当に求めていることに近い業種はどんなものがあるかということも、転職エージェントに相談してみると、思ってもみない展開があるかもしれません。

ライフプランとキャリアプラン

人生の中で仕事で働いている時間は大きな割合を占めています。この時間を充実させたいのなら、目の前にあることだけを黙々とこなすといった方針ではなく、もっと広い視野で考えたほうがよいでしょう。

転職にはリスクが伴います。そのリスクを取るなら、広い視野を持って「人生」を考えてみることは、決して大げさなことではありません。長期的なキャリアプランを考えて、自分が本当にしたいことを考えましょう。その目的に必要な経験が積めるような転職ならば、仮に年収がダウンとしたとしても、成功といえるのではないでしょうか?

転職となると、この数か月、またはこの数年のことと考えてしまうこともあるでしょう。長期的なライフプランを考えて、その人生の中でのキャリアプランを実践していけるような主体的転職を行動に移せたら、目先の年収ダウンなど気にせず、胸を張って転職成功と思えるはずです。

年収ダウンの転職だからこそ、成功したという実感が持てるかどうかにこだわってみましょう。一度きりの人生です。長い目で広い視野を持って、転職を成功させてくださいね。

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